気楽にブログ

2024-05-15 12:08:00

クリーンな人

年若い頃の私は、漠然と「善い人」になりたいと思っていた。だが、嘘をついたり色欲がある自分は、「善い人」になかなかなれず、苦しかった。今思うと青臭いというか、微笑ましいが、自己嫌悪することもあった。

 

それから少しずつ、ふてぶてしくなり、嘘にも抵抗が少なくなり、今ではすっかり「おっさんwith欺瞞」というような存在となってしまった。世の中の不正に対して、昔はよく憤っていたが、自分自身の歩みを振り返ると、とても人のことは言えないな、という感じになっている。

 

なんと言うか、今では人にも自分にも、あまり期待していない。というのは、博愛を信じたい気持ちの一方で、「善い人」になる難しさも実感しているからだ。嘘も不正も堕落も痴情も、すぐそばにあるし、ホコリのようにすぐに服についてくる。

 

そのホコリのようなものはついてくるから仕方なく、染みになる前に振り払うか、多少の染みなら受け入れるしかない。どこかでついたホコリかもしれないが、自分がそういう場所に行ったからついたのだろう。

 

または、ホコリで出来たかと思った染みは、自分自身の油から出来た染みなのかもしれない。汚い世の中だ、といって自分がきれいなわけではもちろん、ない。

 

このように、なるべくなら身奇麗にしていきたいが、いつもキレイではいられないものだ。

 

そうだとしても、戒めの恐怖でもなく、人の目からの圧力でもなく、自然と自分を律することは可能だろうか。「善い人」になりたい、という気持ちのみで「善い人」に、今からなれるだろうか。

 

ふむ、むふ。「おっさんwith欺瞞」の自分には厳しいのでは、とすぐに諦めようとした。が、諦めたらそこで試合終了なので仕方なく空を見上げたら、5月の空が青かった。クリーンだった。

 

 

今日で私は46歳になりましたおめでとう自分。



整体サロン 気楽に屋(KIRAKUNIYA)