気楽にブログ

2024-08-11 17:36:00

多義性ありきで

漢字は意味を表してくれるから便利だ。例えば「勝負」という単語は、「勝」と「負」から出来ているので、「ああ、勝ちと負けがあるものなのだな」と理解できる。

 

だがここで、「勝負」が「勝」と「負」だけで出来ていると考えてしまうのは、不十分だ。「勝負」という文字をよくよく見てほしい。拡大鏡で見たならば、勝と負の間に、うっすらと文字が見えてこないだろうか。

 

そう、勝(喜怒哀楽)負、こんな文字が、実は隠れているかもしれないのだ。勝負がありました。の文には、単に勝った負けただけではなく、様々な「人の気持ち」が含まれている。

 

だから、勝負を勝(喜怒哀楽)負と書いても構わないと思う。寧ろこちらのほうが、よく意味を表していると思う。

 

そんなわけで、単語や漢字というのは、何かしら他の字が隠れている可能性がある。それをよくよく探し、しっかり見て行くことが、理解するには大事だ。

 

また「勝」にしても、いろんな勝ちがある。「努力が実って勝った」「相手を騙して勝った」「たまたま勝った」「正義だから勝った」「相手が棄権して勝った」

 

そして「勝」だけに関しても、色んな「気持ち」がある。「勝って嬉しい」「勝ったけど後ろめたい」「勝ってほっとした」「勝って虚しい」

 

そう考えると、言葉には実に色んな意味があり、どう解釈して理解するのかで、それぞれ「違う」ものとなる。

 

この違いを「多義性」と言う。違いがあるから、同じ言葉を使っても、同じ意味として伝わらない。それだと困るから、例えば数学では数学用の言葉を使う。数学の用語は、世界共通の言語となりうるようだ。

 

数学ではなく、「日常の言葉」を使って意思疎通を図るのは、なるほど難しいのだな、というのはよくわかる。だが、多義性はまた、豊かさや面白さでもあると思うのだ。

 

「世の中には色んな勝ちや負けがあるし、色んな気持ちがある。」勝負という字を読むときに、その多義性が増やせたら、オリンピックを観た価値があるだろう。

 

最後の一文は、なんか書きたいこととずれた気がするけど気にしないで投稿しようとしたけどやっぱり気になる。

 

整体サロン 気楽に屋(KIRAKUNIYA)