気楽にブログ
エシカル始めました
前回は突然ethicalと書いて、「お、さてはおぬし、人文系の本を読んでいるのか?」と思わせてみた。が、実はたまたまyou tubeで哲学者マルクス・ガブリエルのインタビュー(字幕あり)を観ただけで、いつもの知ったかぶりぶりであることを、白状しておこう。
インタビューの中で彼は「ethical captitalism(倫理資本主義)」について語っていた。彼によれば、倫理を重視した企業が、これからビジネスで成功していくことになるという。
以前から企業体には社会的責任というものが課され、例えば「環境に優しい」つまり「エコである」ことは、消費者から他社より選ばれ、結果として利益が上がるという流れがある。
このエコ重視がエシカル重視に拡大されていくことで、資本主義は搾取や格差という現存する問題を、改善することができるのだろうか。
そういえば、環境破壊を進めるような企業や産業に対し、消費者が不買運動を起こすように、低賃金労働など、不当な搾取をしている企業にも、不買運動が起こっていると聞く。
人々がエシカルであることに価値を見出し、企業はエシカルであることを目指すとするなら、閉塞感漂う資本主義にも、ハッピーな未来があるかもしれない。どこかのスローガンのように「やっているフリ」や「結局は儲け主義」にならないか、という懸念もあるが。
あと、インタビュアーが「エシカルかどうかの基準はあるのか」とか「エシカルでない場合はペナルティを課すべきか」など、質問していた。それに対してマルクス・ガブリエルは、誰もが納得するような倫理(善きこと)というのは存在し、そうでないものは淘汰されると語っていた。
このあたり、随分と楽観的だな、と私は感じたが、略奪・拷問・差別の歴史を紐解けば、世界全体の倫理は、良い方へと向かっているのだろう。
というわけで、気楽に屋としても他を出し抜くため「エシカル整体」を、いち早く掲げていこうと思う。「差別をしない、搾取をしない、高い回数券を売りつけない整体サロン」おお、これはとてもエシカルだ。きっと時代の流れに乗って、選ばれて行くに違いない。大儲けだうっしっし。
という、動機が不純で行動が善の場合は、はたしてエシカルなのだろうか。教えてガブリエル。
整体サロン 気楽に屋(KIRAKUNIYA)