気楽にブログ

2023-08-08 15:25:00

風が強く吹いている(三浦しをん)

以前、岡潔についての投稿で「自分がどんな風の中に身を置いてきたか、どんな地を歩いたかによって、自分が生み出せるものが変わる。」と書いた。そのときは風と地について、何の気なしに書いたが、地を土とすればすなわち「風土」ということになる。

 

このところニュースを読んで「企業風土」という言葉が気になった。会社で何か不正が発生したとき、その不正に「企業風土」はどれくらい影響したのであろうか。私は少なからず影響があると思う。思う、であるから推察である。

 

会社の風というのは、社員が社内外で受けている様々である。それは叱咤であったり励ましであったりする。穏やかな風もあるだろうし、向かい風、追い風もあるかもしれない。または、突風や嵐かもしれない。そんな「社風」が自分と合っていれば、何とか頑張れるだろう。「風通しが良い」「良い風吹いている」「嵐がくる」実に色んな表現があるものだ。

 

そして、会社の土というのは、社員が進めている仕事のことだ。その困難さも様々だ。道標がある道かもしれないし、分岐が多い道かもしれない。登り坂かもしれないし、下り坂かもしれない。または道はなく、その場に留まり、耕すかもしれない。そんな「社地」や「社道」が自分と合っていれば、何とか頑張れるだろう。「地に足をつけて」「道なき道を」「道をそれる」実に色んな表現があるものだ。

 

そんな「風土」に身を置き、人と関わって仕事をしていけば、自分の考えや行動が、風土に影響を受けるのは、当然だと思う。学校もそうだが、風土が自分に合うか否かで、自分が変わり得る。その中で、どう頑張っても合わないときは、場所を変えるか、もしくは自分で始めるかした方が良いと思う。

 

実際は働いている人々が風土を生み出すこともあるから、一方的ではないのだろう。そこで、不正が起きるときは、企業風土と社員のミスマッチが要因の一つではないかと考えた。反対に成果が上がるときは、企業風土と社員のベストマッチも要因の一つだと思う。

 

悪いことが起きたとき、社長が悪い、従業員が悪い、組織が悪い、仕組みが悪い、政治が悪い、犯人を決めつけて、「何かのせい一つにすると納得しやすい」が、それは短絡的で誤ることも多いだろう。社会学、心理学、生物学、統計学、あと理学療法学、をもっと学べば、この複雑な「物事の要因になるもの」について、もう少しクリアに分かるのかもしれない。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)