気楽にブログ
パソコソ
その後、親知らずを抜いたところは順調だ。よかったよかった。
久しぶりに言葉について書こうと思う。つまり、ちょっと暇だ。今日のテーマは語感だ。言葉の響き、その印象は絵のように、音楽のように、私たちの心を刺激する。
例えばこの前に書いた「カリカリ」も私が好きな語感のひとつだ。ついでに言うと、私は梨が好きなのだが、なしの食感はやはり「シャクシャク」だろう。水分が多いのが私は好みだ。洋梨はそれほど好きではない。シャクシャクしないから。
つるつる、すべすべ、なども良い語感だ。「つるつるした氷」よく滑りそうだ。これが「ぐつぐつした氷」だとどうだ、とてもスケートしようとは思えないではないか。
すべすべのお肌。私の憧れだ。秋冬の私のお肌はカサカサだ。さらに付け加えると「ひびひび」だ。そんな言葉はないが。あととりあえず、ニベアクリームはすばらしい。
こうやって言葉の語感は、自分の人生経験の中でより確かなものになっていく。与える印象が決まってくる。だから、少しズラすと、いきなり違和感が出る。
例えば粉々だ。これを我々は「こなごな」と読む。「私の思いは粉々に砕け散った」などで使える。しかし、これが「こなこな」だったらどうか?「私の思いがこなこなになった」なんだろう、ものすごい違和感がありはしないか。こなごなは、まだ粒が大きくて尖ってそうだが、こなこなだともう微塵も尖ってはいない。こなこなになってしまった思いはもう、どうやっても修復不能な感じだ。
ほんの少し変わっただけでこの有様だ。気をつけて正確に言葉を発しなくてはいけない。「たいく」ではなく「たいいく」だ。「ふいんき」ではなくて「ふんいき」だ。どちらも私はもう直せないが。
そしてよくある例だが、文字にも気をつけたい。特に「ン」と「ソ」が似ているから厄介だ。「それいけ!アンパンマン」と書くところを「それいけ!アンパソマソ」と書いてしまったら、何ともパサついた主人公になってしまう。ロンドンと書くから良いのであって、ロソドソだと謎すぎる。「来週はロソドソへ出張か」どこだそれは。
以上、衆院解散に向けて言いたいことは言ったので、最後に私の好きな宮沢賢治の表現で終わるとしよう。
「私たちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、あのすきとおった風を食べ、桃色のうつくしい朝の日光をのむことができます」
すきとおった風。この語感よりいい表現を、私はまだ知らない。
理学療法士の整体in本厚木
手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)