気楽にブログ
打ち当たるまで進む
年若い方たちへの、いつもの余計なおじさん話。
新しい勉強や仕事が始まりしばらくし、それが自分の期待と違うと「こんなはずでは」とか「やりたいことと違った」ということがあるかもしれません。
その違和感は、大事にされたら良いと思います。勉強なり仕事なり「自分はこれをやっていくのだ!」というのが決まるのは、時間がかかることもあります。
これではない気がする、という違和感を持ちながら、ひとまず目の前の課題はやってみる。そこから段々と「自分のするべきやりたいこと」が見えてくるでしょう。
私もリハビリこそ自分の仕事だ、と思ったものの、運動療法中心に結局馴染めませんでした。15年経ってようやく、手当て整体に賭けることに決めた今は、心が落ち着いたと同時に、やる気が出ています。
夏目漱石の「私の個人主義」は今読み返してみると、とてもよくわかります。漱石だってこれだという仕事を見つけるまでに迷い、悩み、ようやく見つけて安心できたのです。そして、気概と自信が出たのです。以下抜粋します。( )は私の後付け。
”私はこの世に生れた以上何かしなければならん、といって何をして好いか少しも見当がつかなかったのです。
私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました(自恃)。彼ら何者ぞやと気慨が出ました。
自分もさぞ愉快だろう(自分の得点)、人もさぞ喜ぶだろう(相手の得点)と思って、著書その他の手段によって、それを成就するのを私の生涯の事業としようと考えたのです。
何かに打ち当るまで行くという事は、学問をする人、教育を受ける人が、生涯の仕事としても、あるいは十年二十年の仕事としても、必要じゃないでしょうか。ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事ができるのでしょう。容易に打ち壊こわされない自信が、その叫び声とともにむくむく首をもたげて来るのではありませんか。”
私も自分が何をしたいのか、打ち当たるまで苦しい日々でした。同じようにお悩みの方もいらっしゃるかもと思い、今回は書かせてもらいました。
違和感を大事に、自分の思うように、打ち当たるまで進もう。そこに自分の金ピカがあるのだ(宇宙兄弟)。
手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)