気楽にブログ

2024-02-21 11:27:00

半開きにした口が塞がらない

「まじめにふざける」宮沢章夫さんを真似して書いたエッセイです。気楽にお読み下さいませ。

 

最近you tubeを見ていたら、きれいなお姉さんが英語を教えてくれるという番組を発見した。これは甚だしく幸せだ、つまり幸甚だということで、すぐさまチャンネル登録をして聞き入っている。というか、見入っている。こうやって惚けていてリスニング力が上がるかどうかは大いに疑問だが、私のお店はインバウンドとは無縁そうだし、まあいいか。

 

と思って口を半開きにして視聴していたところ、次のような例文が出てきた。

 

I have butterflies in my stomach 

 

初めて目にする表現だった。そして、これは私の興味を引いた。この表現に対する訳がこうだ。

 

「ドキドキする」

 

これはおもしろいと思った。私がこの文を直訳するなら

 

「私は胃の中に蝶々を飼っています」だ。

 

いやいや、ピロリ菌ならいるかもしれないが、さすがに蝶々はいないだろう。そして、これが何故「ドキドキする」を表すのか、気になる。私のイメージでは、胃の中で蝶々が飛び回っているのと、ドキドキ感が結びつかないのだ。

 

そう考えると、I have butterflies in my stomach の表現は「比喩」より「慣用句」に近いのだと考えられる。慣用句は、言葉の情景を思い浮かべるのではなく、その意味するものをそのまま覚えてしまうのが良い。

 

例えば日本語でも「足が棒のようだ」というのは比喩で、イメージとして意味することが捉えやすい。だが、「足を洗う」となると、慣用句だ。そのままのイメージでは、意味することと結びつかない。「オレも、もうそろそろ足を洗わないと」と言われて、意味を知らなければ「え、毎日洗おうよ」と返してしまうかもしれない。

 

このように慣用句は英語であれ日本語であれ、説明するときは「こういうものだから」でいくしかないと思う。例えばこう聞かれたら困るのだ。

 

「目くじらを立てる」って何ですか?

 

いや、わからないのだ。「目くじら」がどんなクジラなのか。そして、それは立てるものなのか、そして、それが立ったら一体どうなるのか。



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