気楽にブログ

2025-02-17 11:49:00

権威の失墜

「オレの話を聞け 5分だけでもいい」クレイジー・ケン・バンド

 

権威の失墜が起こっている。偉そうにしていた支配者たちが去っていく。誰も言うことを聞かない。校長先生の話は短くなり、SNSでは揚げ足取り合戦だ。

 

いやー、恐ろしいと思う。私も、若い頃は大人や権威あるものたちに対し反抗心があり、パンクやリベラルを気取っていた。「常識や権威を疑え」という社会学の基本姿勢も好きだった。

 

今でも、それらは私の根幹にはあり、「偉そうな押し付け」は嫌いだし、無批判に従うのは良しとしない。物理学者のファインマンと共に言うなら「destruct experts(専門家を蹴散らせ!)」だ。

 

だがしかしである。おっさんが進んだのもあり、最近は「伝統」や「慣習」、「畏れ」や「敬い」なども大事だと感じるようになった。権威が失墜した世の中は、端的に嫌だ。

 

「王様は裸だ」と指摘するのは、子どもの役目だ。そして、その裸の王様に服を着せるのが、大人の役目だと思う。

 

完璧な大人、完璧は指導者、完璧な権威などない。部分的には「裸(自分で気づいていない欠陥)」がある。

 

それを見て見ぬふりをするのではなく、それを指摘してバカにするのではなく、うまく服を着せ、王様の役目を果たしてもらうのが、必要ではなかろうか。

 

権威は権威で役割があると思う。世の中が、ある程度うまく行くために。伝統や慣習もそうだ。また、畏れや敬いが、調和に寄与している部分もあるだろう。それらは洗脳や押し付けではなく、昔からあり、受け継いできた知恵のはずだ。

 

反抗、批判、より良くなるために必要だろう。だが一方で、調和や平衡のための「ほどよい権威の構築」も、必要だと考える。我々が共同体として、この先も共に生きていくのならば。

 

先祖、天皇、先生、父親、大人、それらの権威を取り戻すのだ!よし、差し当たっての自分の役目は、父親としての権威を高めることだ!

 

「おーい、かあさん、ビールもう一本!は、自分で取りに行きます」



手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)