気楽にブログ
くだらないの中に
くだらないの中に愛が 人は笑うように生きる「くだらないの中に」星野源
試験、確定申告、夜勤、皆様おつかれ様です。気楽に屋のいつもの、くだらないエッセイです。
「昔からある言い回し」を見直してみたい。つまり例のあれだ、「鳩が豆鉄砲を食ったような顔」の話だ。「あいつ、鳩が豆鉄砲を食ったような顔しやがって」と、言ったことは、私の人生で1度もない。使い所がわからない。そもそも「鳩が豆鉄砲を食ったような顔」の想像が難しい。鳩はいつも鳩の顔ではないのか。あと、やっぱり思う。豆鉄砲って何だ?
だが、長い時間をかけても残っている言葉には、耐えうるだけの「輝く価値」があるのだと推察する。「鳩が豆鉄砲を食ったような顔」も、使う人が多いから、そしてそれで意味が通じる人が多いから、今まで残ったのだろう。今日も日本のどこかで「鳩が豆鉄砲を食ったような顔してやがる」と茶化されている人がいるのだろう。
ところで、私の好きな表現は「猫の額ほどの庭」だ。犬やネズミではだめだ。猫の額でなくてはいけない。確かに狭い。確かに狭いから、そこに植えられる草木は、パンジーひと株でもはみ出す。猫の顔を見る。そして額を見る。うむ、狭い。ってこんな狭い庭あるかい!
猫で言うともう一つ「借りてきた猫のようだ」がある。「え、おまえんちの猫って、借りてきたやつなの?」と、昔のふかわりょうが言いそうな感じだ。借りてきた猫、やはりお願いして借りたのだろう。「この猫、ちょっと貸してくれ。明日、来客があるから」どんなだ。
どんなだ、と言いつつ、借りてきた猫がおとなしいということを、我々は知っている。猫を借りたことなどないのに、借りてきた猫がどんなだかわかる、というのはどういうわけなのか。借りてきた猫はおとなしい。借りてきた猫の役目をしっかりとおこなう。そしてその額は、やっぱり狭い。
あなたの暮らしに気楽時間
手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)
にわとりパイセン
世の中には色んな「センター」がある。センターは集めてもいるし、集まってもくる。求めているものが明確なら、センターに行けば手に入るだろう。例えば交通情報を得たければ「交通情報センター」にアクセスだ。交通規制から渋滞予測まで、確度高く教えてくれる。
無性にバッティングがしたくなった。それなら「バッティングセンター」だ。球速を色々と変えられるし、バットも豊富だ。おっさんが道端でバットを振っていたら職質だろうが、ここなら大丈夫だ。
では、焼き鳥を食べたくなったら?もちろん「焼き鳥センター」だ。最新の焼き鳥が、常に更新されている。
その店は、大通りから一つ入った通り沿いにあった。
「焼き鳥センター にわとり先輩」
センターだから、最新の焼き鳥でいっぱいだ。やはりセンターは、安定感が違う。
席について、まずは飲み物だ。
壁に「ホッピーありマス」の張り紙。中川家のコント風で落ち着く。
「鳥刺しありマス」いや、生はちょっとね。それにここ、焼き鳥センターでしょ。
お通しのキャベツはごま油が和えてあった。いいね。キャベツも、生でかじるのはあんまし好きではないので。
焼き鳥は、皮もネギまも、つくねも美味しかった。夏の夕涼み、ホッピーと焼き鳥、最高じゃないか。
だが、酔っ払う前に確認しておきたい。そう「にわとり先輩」を。店名=店主なのだろうが、どんなおやじか気にはなる。
キョロキョロしてたら、ある店員の名札が目に止まった。
「今日は私がにわとり先輩です」
あ、日替わりなんだ。にわとり先輩って。
食べて飲んで、焼き鳥センターを出た。通りを少し歩くと、またもや、気になるお店に出くわした。
「クリーニング おしゃれ倶楽部」
おそらく会員制だろう。Yシャツの仕上がりは、きっと上等だろう。
*注 フィクションです
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コント「整体院」
今年もM-1グランプリが盛り上がりましたね。私はサンドウィッチマンが優勝した回が鮮烈で、今でも彼らのファンです。というわけで、御本人とはまるで関係ない、架空のコンビ「サンドウィッチマソ」によるコントを自作してみました!ぜひお読み下さい。
コント「整体院」
作:手当て整体 気楽に屋(サン仲村) 演者:サンドウィッチマソ
だての部屋
だて「ちくしょー、腰いてーなー。ドラクエ3やりすぎたかな」「あ、そうだ、整体に行ってみるか」「どれどれググって。お、ホットペッパーでも予約できるんだ!どこがいいかなー」
スマホをスクロール。
「ん、気楽に屋か。名前は良いけど、、このメガネなんか胡散臭いな。違うところにしよ」
再びスクロール。
「とみざわ整体院か。お、こわもて。こういう本格的な先生が良いんだよな、ここにしよ」「よし、予約完了。早速行ってみるか」
場面は整体院へ
だて「すみませーん。さっき予約した、だてです」
とみざわ、悠々と登場。
とみざわ「とみざわ整体院へようこそ。院長のとみざわです。どうぞこちらへ」
だて「(お、ガタイもいいし、よさそうだな。)よろしくおねがいしまーす」
とみざわ「今日はどうなさいましたか?」
だて「実は昨日から腰が痛くて」
とみざわ「星が見たくて?」
だて「いや、腰が痛くて!」
とみざわ「そしたらここじゃなくて宮ヶ瀬ダムに行ったらいいですね。行き方は、、」
だて「おい、だから星じゃなくて、腰だよ!何で星を見に整体くるんだよ、大丈夫かなこの先生」
とみざわ「あー、腰ですか。それなら当院にお任せ下さい。どこに行っても治らない方が、沢山いらしてますので」
だて「そんなにどこに行っても治らない人って多いんですか?」
とみざわ「そうです。どこに行っても治らない人が多いから、どこに行っても治らない人を、どこの整体院も集客しているんです」
だて「え?でも、どこに行っても治らない人が多いってことは、結局どこに行っても治らないってことなんじゃないの?だから順番に回っていって、、」
とみざわ「もー、どこどこうるさいなあ、お客さん。いいから座って」
だて「あ、その前に。ここってボキボキします?ユーチューブで見て。あーいうのやって欲しいんですけど」
とみざわ「うちはボキボキはしませんね。ポリポリぐらいですね」
だて「ポリポリ?」
とみざわ「そう、指先でポリポリ。東海岸じゃ今このスタイルですよ」
だて「東海岸?マイアミとかですか?」
とみざわ「いえ、熱海とかあのへんです」
だて「何だかなー」
だて、訝しがりながら座る。
とみざわ「腰痛と言っても肩が原因のこともありますからね。どれ」
だて「そういうもんなんですね。知らなかった」
とみざわ「うわ、かったー!」
だて「あ、固いですか?」
とみざわ「いや、肩ーって部位を言っただけです」
だて「まぎらわしいな!!なんで、うわ、なんだよ!」
とみざわ「でも張ってますよ、トラピージアスが」
だて「何すか、それ?」
とみざわ「あ、ごめんなさいね。筋肉の名前をラテン語で習ったもんで。僧帽筋のことです」
だて「そうなんですね。さすがプロですね」
とみざわ「ここも固いなー。ラプラスが」
だて「ん?」「ポケモン?」
とみざわ「お、ここもだ。ゼルネアスがパンパンだよ」
だて「いや、それ絶対ポケモンでしょ?」
とみざわ「ちょっと何言ってるかわかんない」
だて「おい、ほんとに筋肉わかってんのかよ!大丈夫かこいつ」
とみざわ「そうしたら腰を診ますね。うつ伏せでお願いします」
だて「肩はもういいのかよ。まあ、いいや。お願いします」
とみざわ「これは骨盤が」
だて「やっぱり歪んでますか?」
とみざわ「淀んでます」
だて「淀んでる?淀んでるって何!?」
とみざわ「淀みが5ですね。あと、もつれてます。と、もつれ8」
だて「もつれ?骨盤ってもつれるの?」
とみざわ「もつれますよ。毛糸と毛糸みたいに。もう大変ですよ」
だて「うわー、それはやばい、だから痛いんですね!早くほどいてください」
手の込んだコミカルな施術。
とみざわ「これでよし、淀み2、もつれ3になりました」
だて「え、その数字、どうやって測ったんですか?」
とみざわ「これって私の感想です」
だて「何だそれ!あ、でも腰あんまり痛くないかも。すげー。」
とみざわ「誰がさわっても、気持ちよければ大体良くなるもんですから」
だて「それ、言っていいんですか?」
とみざわ「はい、じゃあ今日の施術は終了です。でも、だてさんの場合は根本はまだ治ってないので、あと5回通いましょう」
だて「根本ですか。その根本が良くなれば腰が痛くなくなるの?」
とみざわ「そんなわけないでしょう。痛いときは痛いですよ」
だて「なんだよそれ。じゃあ根治ってどういう意味だよ」
とみざわ「今なら5回の回数券で6回通えますから」
だて「いや、いいよ買わないよ。1回余計だし。とりあえず今日はもう帰るよ」
とみざわ「そうですか。でも、この回数券に書いてある数字を入れないと、お帰りののドアが開きませんけど」
だて「なんだそれ、いいかげんにしろ。そのドアぶち破って帰るわ!もういいよ!」
ふたり「どうもありがとうございました~」お辞儀して終わり。
*注 あくまで私が考えたネタであり、こんな整体院はありませんからご安心ください。
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手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)
半開きにした口が塞がらない
「まじめにふざける」宮沢章夫さんを真似して書いたエッセイです。気楽にお読み下さいませ。
最近you tubeを見ていたら、きれいなお姉さんが英語を教えてくれるという番組を発見した。これは甚だしく幸せだ、つまり幸甚だということで、すぐさまチャンネル登録をして聞き入っている。というか、見入っている。こうやって惚けていてリスニング力が上がるかどうかは大いに疑問だが、私のお店はインバウンドとは無縁そうだし、まあいいか。
と思って口を半開きにして視聴していたところ、次のような例文が出てきた。
I have butterflies in my stomach
初めて目にする表現だった。そして、これは私の興味を引いた。この表現に対する訳がこうだ。
「ドキドキする」
これはおもしろいと思った。私がこの文を直訳するなら
「私は胃の中に蝶々を飼っています」だ。
いやいや、ピロリ菌ならいるかもしれないが、さすがに蝶々はいないだろう。そして、これが何故「ドキドキする」を表すのか、気になる。私のイメージでは、胃の中で蝶々が飛び回っているのとドキドキ感が、結びつかないのだ。
そう考えると、I have butterflies in my stomach の表現は「比喩」より「慣用句」に近いのだと考えられる。慣用句は、言葉の情景を思い浮かべるのではなく、その意味するものをそのまま覚えてしまうのが良い。
例えば日本語でも「足が棒のようだ」というのは比喩で、イメージとして意味することが捉えやすい。だが、「足を洗う」となると、慣用句だ。そのままのイメージでは、意味することと結びつかない。「オレも、そろそろ足を洗わないと」と言われて、意味を知らなければ「え、毎日洗おうよ」と返してしまうかもしれない。
このように慣用句は英語であれ日本語であれ、説明するときは「こういうものだから」でいくしかないと思う。例えばこう聞かれたら困るのだ。
「目くじらを立てる」って何ですか?
いや、わからないのだ。「目くじら」がどんなクジラなのか。そして、それは立てるものなのか、そして、それが立ったら一体どうなるのか。
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