気楽にブログ

2023-10-18 12:13:00

コーヒーを買いますので待っていて下さい

映画フル・モンティの紹介でも書いたが、友だちが何人かいれば、人生はコメディにできる。全部ではないが部分を、気楽にできる。

 

この前、皆で休みを合わせ、町田の実家の庭でBBQをした。私には小学校からの友だちで、今でも会う仲間が5人ほどいる。「おれらも人生後半戦だね」ということを言っていて、「前半戦は友だちが居たから楽しかったね。」という感想で一致した。休みの日のBBQということで、インスタ用に写真を撮るつもりだったが、すっかり忘れていた。というか、スマホを放って置いていた。

 

そう、友だちと一緒に居るときにスマホは要らない。それは今も昔も変わらない。大人になったから、要るのは少しのお酒と肉やつまみだ。子どもの時のジュースと駄菓子と、さほど変わらない。あとは、吸う人はタバコがあれば、ゆったりと話が弾む。

 

ちょっと前に久しぶりにルパン三世カリオストロの城を観て驚いたのは、とにかくよくタバコが出てくることだ。ルパンも次元も銭形も、よくタバコを吸う。スマホがないときのスキマ時間を、タバコが埋めてくれていた。そのタバコの場面がちょうどよい間を持たせているように、私には見えた。「まあ、急いだってしょうがねえ」ルパンのセリフは、せっかちになった令和の我々に、少しは響くだろうか。それとも、タバコとともにその間(ま!)でさえも、コスパ、タイパが悪いと、省かれ早送りにされるのだろうか。

 

ゆったりと待つ。ルパン一味は緊迫した場面では時間との勝負だが、それ以外ではのんびり構えている。銭形もルパンが来るのを、ただひたすら待っていられる。「おれは怖いから寝る」次元のセリフもどこか余裕がある。すぐに何とかしよう!とはならない。

 

BBQが終わり、町田駅のカラオケで光GENJIでも歌おう、となった。私は無性にセブンのコーヒーが飲みたくなり、道すがらで寄って買い、店を出た。みんなは談笑しながら待ってくれていた。タバコは吸っていなかったが。

 

友だちといるからだな、とふと思った。自分だけ急に勝手にコーヒーを買いに行くのも、それを待っていてくれるのも。

 

 

理学療法士の整体in厚木

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2023-10-11 17:20:00

ミスられたい

気になる気になるー気になるー、こ・と・ば♫

 

はい、陽気な歌とともに今日も始まりました。無料配信教育番組、「気になることば」のお時間です。進行は私、サン仲村。メインスポンサーは「あなたの暮らしに気楽時間」手当て整体 気楽に屋でお送りします。

 

さて、「ユリイカ」「アフォーダンス」とカタカナ語が続きましたが、本日は英単語に行ってみたいと思います!本日の言葉はこちら「miss」です。あれ、これはわりと意味が知られている言葉の気がしますが、どこが気になるのでしょうか?早速まいりましょう。ぽろぽろりん。

 

というわけで、別に私は酔っ払っているわけではなく、割りとまじめに番組を考えているところだ。という時点でふざけているのだが。

 

I want you  I need you I love you  これはエルビス・プレスリーの歌詞だが

どれも、訳は分かりやすい。あなたが欲しい あなたが必要 あなたが大好き だ

 

だが、I miss you となると、訳は「あなたがここにいなくてさみしい」だ。長い。

 

というかまず、want need loveも動詞だが、実際の体の動きが伴っていないと思われる。つまり、jumpやswimといった、体の動きではない。では、動いているのは何か、それはやはり「心」だろう。欲しい、必要、好き、という、心のもちようが動いており、それらを感じている状態を表している。

 

つまり、I want you と言った場合、実際に欲しがって手を伸ばしたり、じたばたしているといった動作を伴っているのではなく、欲しいという気持ちになっているだけ、という方が多いのだ。とすると、I’m sleepyのように本来はBe動詞を使うのではないか。状態を表すのがBe動詞だから。例えばこれはどうだI’m wanty to you 自分の気持ちの状態を表している感じが出ていないか。そうか、いないか。ならいいんだ。

 

話を戻そう。missの違和感は「ここにいなくてさみしい」を一言で表す言葉が日本語にないことだ。これは発見だ。いや、それは私の思い込みで、他の言葉で代用できるかもしれない。探してみよう。あなたがいとしい あなたがくるおしい あなたがおいしい うーむ、どれも違う。それになんだ、最後のおいしいというのは。

 

仕方ない。missに合う言葉を新しく作るか。欲しい、必要、好き、の例に倣うと3文字くらいが良いだろう。とんべ えいお しいぐ とりあえず3つほど考えたが、しっくりこない。なかなかどうして、合うような言葉を創作するのは無理があるようだ。

 

と、困っていたら思い出した。日本の豊かな言葉を「恋しい」そうだ、確かmissを訳するのに「あなたが恋しい」というのがあったはずだ。「恋しい」とは「あなたがいなくてさみしい」ということなのだ。まわりくどくしないでこれからはmiss→恋しいと即座に脳内変換することにしよう。

 

「ミスったー」、と言っている人がいたら、「誰かが恋しいんだな」、と思ってあげればよい。「ミスできない」と言われたら恋しくないということだから、その恋はもう終わりだ。若者も言うだろう。「うわ、うちマジで今ミスってる。」みたいな。あれ、これじゃI'm missing「私は現在行方不明です」か。

 

よし、何だか調子が出てきた。つまり、何だかよくわからなくなってきた。えーと「ディスられるよりミスられたい」新曲のタイトルを一つ思いついたから、今日はもういいや。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2023-10-08 17:00:00

4月になれば彼女は(サイモン&ガーファンクル)

思い出したら、そのときに書いておかないと。また思い出すために。

 

28歳の私は、K大学理学療法学専攻の3年生だった。当時、K大学の理学療法学専攻に入るのは狭き門で、偏差値も志も高い人が集まっていた。私は社会人入試という裏技を使い、入学していた。社会人入試は論文と面接で良いので、私のような者が紛れ込んでしまうのだ。私の代から少し経って社会人入試の枠が減ったのだが、それが誰のせいなのかは言わないでおこう。

 

時折書いた通り、私は理系の科目がからきし苦手であったので、授業には苦労した。理学療法学というのは医療系の学部であり、つまり医学を学ぶ。医学はサイエンスがベースなので、数学や統計学の授業があり、はっきり言ってついていけなかった。今なら「科学の知」も少し分かるし、そこに「臨床の知」を加えた方がいいですよ、と生意気に言うこともできるので惜しいところだ。

 

そして、生理学の実習でカエルを使って神経伝達を調べるのも、子豚の解剖をするのも、楽しくはなかった。解剖の絵を描くのも嫌で、スケッチ帳にネッターという解剖学者の似顔絵を書いていた。周りには、「この人は何をしに来ているんだ?」という目で見られていたことだろう。「人に必要とされる仕事につきたい」という甘く身勝手な考えのみで入学した私は、必要に応えられるだけの力を得る大変さを、思い知っていたのであった。

 

そのときに付き合っていた彼女は薬学部で、学年は上だがもちろん年下であった。彼女はいつも忙しく、あまり会えなかったが「やせる薬が作りたくて薬学部に入ったの」というところがおもしろくて好きだった。

 

そのうちに彼女が先に実習に行くことになった。医療系の実習は「バイトもサークルも遊びもやめて、実習それのみに注力すべし」というところがあり、彼女も余計に忙しくなり、更に会えなくなった。私の感覚だと10分お茶するだけなら会えるんじゃないか、と思ったのだが答えは「ノー」で、とにかく実習が終わるのを私は待っていた。

 

そして、ようやく実習と実習の合間に会えるようになったが、彼女はとても疲れていた。私は自分が年上であることから、知りもしないのに知ったかぶりで色々とアドバイスをした。だが彼女は「そうね」と言うばかりで、自分で解決しようとしていた。

 

そんな日々が続き、これから4月になって彼女が就職しても、これが続くだろうと私は考えた。つまり彼女のペースに私が合わせて進んでいき、自分の助言は聞いてもらえないのではないかと。今思えば、いかようにも修復できたと思うが、私にはその余裕がなかった。私から別れを告げた。

 

彼女は悲しんだ。別れたくない気持ちがあったのを知り、私はひどく後悔した。だが、もう手遅れだった。人を悲しませてしまったつらさが重くのしかかり、一人ではいられなくなった。友達のシンちゃんがバイトをしているパチンコ屋に行ったら、汗をかいて忙しくしている彼が、私に気がついた。メールで顛末は知らせていたが、行くとは言っていなかった。

 

彼は、仕事の合間に来てくれて、「きついよねー」と、ひと言だけ言って、また仕事に戻っていった。

 

人を悲しませてしまうことがあんなにつらいと、あのときに初めて知った。シンちゃんは、別れた辛さと相手を悲しませた辛さの両方を、知っていたのだろう。言ってくれたひと言が、うるさいパチンコ台の音を分け、私の心にいつまでも留まった。外に出ると、秋の空気に変わり始めていた。

 

理学療法士の整体in本厚木 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2023-10-04 18:36:00

歪みをチェック

読んで考えて寝かせて、そして書く。その「寝かせて」が必要だと昨日書いた。そして、文字通り自分が寝たのだが、なんだかすっきりして今日は書けそうだ。

 

岡潔は数学の難問が解けずに苦しんでいて、それが列車のトンネルが抜けて景色が変わったら突然解けたとか書いていたが、それに近いことかもしれない。いや、レベルが違いすぎるが。ついでに書くと、彼の「紙と鉛筆などは置いて、散歩するのが良い。数学は心の入り口でやるものだ。」というのは、なかなかすごい。私は勉強はとにかく書いてやるものだと教わってきたので、外に出て「自分の心の入り口で」数学や勉強をしてみたいと思う。

 

Anyway.(ライ麦畑でつかまえて)話がそれたが、昨日書こうと思っていたのは、最近買った「日本の歪み」という本についてだ。読んですぐ私が何かを書けるような本ではなかった。著者は養老孟司×茂木健一郎×東浩紀の3人だ。予測変換ですぐ出てくる、著名人だ。

 

新書で1100円。高いな。と思ったが、内容の価値はもちろんお値段以上だ。おバカな私が最近ようやく分かったのは、学んでいる人たちが一般人向けに書いてくれる本を読む効用だ。つまり、解剖学や脳科学、哲学を専門書で勉強するのはとても大変だ。しかし、それらを理解した人が書いてくれるものなら、エッセンスを得られるし分かりやすい。

 

もちろんだからと言ってすらすら読めるものではなかったが、3人分ということで、もう一度言うがお得だ。内容は歴史、戦争、天皇、憲法、政治などだが、養老先生の体験からの発言や、茂木氏のサイエンスの視点、東氏の哲学からの言葉の話など、語る切り口が多角的だ。

 

基本路線は養老先生の考えを聞いていくような形式で進むが、「成るようになるでしょう。誰のせいでもないでしょう」と養老先生が達観しがちなのを、東氏が「それだと議論が終わってしまいます」と、何とか俎上に載せているのが少しウケた。

 

3人とも「自由意志などない」「意味は後付け」で合意し、言葉で世界を規定する限界や相互理解の限界(バカの壁)も感じながら、それでもズルズルと世間が流れてしまうのは止めたいと考えているように、私は受け取った。つまり、この現状の中、戦争に日本が向かうことを避ける術を提示したいのだと感じた。

 

3人ともご自身のことを「はみ出しもの」「奇人枠」などと言っているが、この本が売れないようだと、日本の行く末が心配だ。アマゾンレビューで推しておこう。何の報酬もないからステマではないだろう。

 

最後にタイトルが「日本の歪み」だが、私は歪みという言葉が何を表すのか良くわからなかった。よく整体でも「体の歪み」という表現を見るが、何のことか分からない。サイエンスで表すのなら、歪んでいない状態からどれだけ歪んでいるのかを記述するべきだ。と、最後に批評してみたが、その歪みを「日本語で」捉えようとした試みなのだと返されるのだろうか。

 

本厚木 整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2023-10-03 17:38:00

インプット 寝かせてからのー アウトプット

気楽に屋をオープンして変わったことに、スマホを見る時間が増えたことがある。家でも暇なときはすぐに見てしまう。子どもが何か話しかけてくるときにも見ていたりして、きっと数年前の自分が見たら呆れると思う。このままでは、子どもがスマホを持つようになってずっと見るようになっても、何も言えないだろう。

 

職場でもスマホをよく見てしまうが、本も前より読むようになった。最近は週に1回アマゾンプライムで映画も観ている。そして以前と違うのは、読んだり観たりしたものをブログに書いていることだ。これをネタにして何か書いてやろうという目論見でいるので、どこか楽しみきれないところもある。ただ、書くことで自分の感じたことや考えたことが出せるのは、いいと思っている。

 

気楽に始めたブログだったが、書きたいけど今日のように何にも出てこないときもある。星新一さんや小川洋子さんですら、「全く書けない」と悩むことがあるようなので、私ごときには当たり前なのだが。物書きでやっていこうなどと思わなくて、本当に良かったと思う。

 

新しいことを入れても新しいことが書けないときは、もう諦めることにしている。今は季節の変わり目だから外で季節を感じたい。考えず、書かず、ただ感じるだけ。その時間が自分の色々を、バランスさせてくれている。

 

本厚木 整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)