気楽にブログ

2024-01-17 15:41:00

コメデイタッチのファンタジー

私が書いたアマゾンのレビューで、何故か一番多く皆様から「いいね」がついている投稿です。未見の方はぜひどうぞ。

 

グランド・ブダペスト・ホテル

 

<主人公とストーリーについての勝手な考察>

 

主人公は一流ホテルのコンシェルジュに相応しく装うために、香水と詩を振りまく。そうしないと、どこかで育ちのボロが出てしまうことを、自分で分かっているからだ。捕まった後の脱走後にベルボーイの不備を知り、どなりつける場面がある。あれは自分自身もまた、育ちに対する劣等感があったからなのかもしれない。

 

盗んだ絵も、素晴らしいと言っておきながら売ってしまうつもりだし、コンシェルジュでの仕事でのお金持ちの「お相手」も、ビジネスライクだ。心が通うような何かを、手にできないでいる。

 

だが、彼にはたくましさとやさしさがある。検閲や刑務所で屈しないし、お客ではない人たちにも、気配りとやさしさを随所で見せる。だからこそ、刑務所からの脱獄で手を貸してくれる人がいるし、その後も同業者からの助けを得る。

 

そして、それはベルボーイに対しても、その結婚相手にも、伝わっている。「尊敬している」と言われたとき、彼はホテルのお客からお礼を言われるときよりも、嬉しそうな顔をした。

 

香水や詩がなくても、誰かから信頼してもらえることが分かったあとは、お金はそこまで重要ではなくなったのだろう。だから、最後の列車の場面でも、二人が寄せてくれた信頼に応えようとしたのだと思う。

 

現実は嫌気がさすことがあり、自分自身もまともな人間じゃないと分かっている。美しい詩のようにはいかないと知っているから、生き急いだようにも見えた。ミステリー仕立てにはしているが、コメディタッチのファンタジーの物語だ。たくましさとユーモアとやさしさで現実に抗い、人を信じようとした、ちょっと悲しい男の話だ。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2024-01-14 11:37:00

見直される「手当ての力」

前回、よく分からないものをまた書いてしまったので、今回は久しぶりに整体の話題を書きます。

 

今回は見直される「手当ての力」について、ご紹介します。桜美林大の山口創先生の書かれた「手の治癒力」を参考にしています。しかし、丸写しではなく私の見解も入っています。誤りがある部分もあるかもしれないことは、ご承知おき下さい。

 

☆結論:手当てによる心地よさは、「疲れ、痛み、不安、イライラ、を緩和する作用」があることが、現代の科学でもわかってきています。それは脳からの作用であり、オカルトではありません。

 

手当てによる「心地よさ」自体は、なかなか数値で表しにくいものです。しかし、「感覚」は皮膚を介して脳に伝わることは、分かっています。そして、この脳への「心地よさ・快の触刺激」こそ、様々な効果を生み出す基になります。

 

手当て・マッサージをすると心地よさ・触覚は脳の視床下部を介し、自律神経の活動やホルモンに作用します。介入のばらつきが大きいので、検証は難しいようですが、副交感神経の活動は心拍から、ホルモン量は血中からそれぞれ数字で表せます。

 

ストーリーとしては、心地よさを感じている状態は、脳・体の機能としても、「今は回復の時間だな」と捉えることになり、より「休息の状態」を促すようにしていきます。胃腸の活動が活発になり、免疫活動が高まります。施術中におなかが鳴ったり、眠くなるのも、このためです。

 

つまり、ハンドパワーのようなオカルト的なもので体が良くなるのではなく、脳からの自律神経やホルモンへの作用によって、免疫と代謝の活動が上がるので、体が回復していきます。ヒトの持つ自己治癒力が発揮されることになります。

 

心地よさは数値化しにくいものです。ですが、実感として「心地よい」「楽になった」と感じる気持ちの変化が、体に影響していきます。そして体の回復は脳へと、相互作用が働いていきます。結果として不安やイライラの軽減、心の回復にもつながっていきます。

 

このようにサイエンスで、手当て・マッサージの効果に関する仕組みや、数字での検証がなされてきています。また、実感としての心地よさは、人々に「良きもの」として、受け入れられ、続けられてきました。それは、食べ物がおいしいと感じるように、心地よさが脳や体の回復をもたらすものとして捉えられるように、元々デザインされているからかもしれません。

 

気楽に屋では「トリガーポイントリリース(ソフトな指圧)」を手技として主に用います。その土台となっているのは「手当て」です。それは手当てがサイエンスの裏付けを見ても、自分の実感としても、また施術の効果の印象としても、有効であることが多いと感じているからです。

 

心身を癒やし、明日への活力となる「手当て整体」ぜひ気楽に屋にお越しいただき、お試し下さいませ。初めての方は60分コースがおすすめです。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

 

2024-01-10 17:33:00

けがない

あなたの生活に気楽時間 気楽にブログのコーナーです。久しぶりに「らしさ」出ました。

 

何?アニメが好きだから日本語を覚えたい?そうか、じゃあ日本人歴45年の私がレクチャーしてやろう。

 

物の名前、これはもう覚えてくれ。そういうものだ。だが、同音異義語があるからな。それだけ気をつけてな。例えば「そば」「こい」「むち」なんかあるんだけども。場面によって、どっちのことかわかるようになってくるからな。え、explain?だからそうだなあ。

 

「そばがいい」って言っても「側が良い」のか「蕎麦が良い」のかってことだ。「あなたのそばがいい」っていうなら恐らく7:3で「側」のほうだ。そうそうby your sideだよ。

 

まあ、あとは「ちいさなこい」とかな。「恋」と「鯉」な。これだけだとどっちかわからないけど、これが「小さな鯉のメロディー」だと、なんか変だろ。まあ、これはこれでメルヘンチックだけども。

 

最後に「むちでもいい」って、これはなかなか場面が想像し辛いけどな。「無知でもいい」と「ムチでもいい」ってな。なんか開き直っているときな。突然のカミングアウトを受けることがあるかもしれないが、まあ色んな人がいるからな。そうそう、Queenな。

 

まあ、とにかく場面とか文脈で判断だよ。でも、実は勘違いしてもいいからな。そこから笑いが生まれるから。「大丈夫?けがなくってよかった」とかな。「毛ならありますよ」って言ったらたぶんウケてくれるぞ。

 

ん?だから、「怪我」と「毛が」で、いや、「毛」と「が」ね。「が」は助詞ね。

 

え?「私は言う」と「私が言う」の違い?ちょっと待ってくれ、え、何だろう?わからんぷう。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2024-01-06 17:41:00

カミュの手帖から

「気楽に屋」としているものの、世の中の出来事も、私の生活も、気楽なことばかりではもちろんない。仕事、子育て、人生、、この世界の捉え方、自分の身の置き方、それらに迷ったときのヒントになるかもしれないと思い、

 

以下、「カミュの手帖」アルベール・カミュ著 大久保俊彦訳 新潮社 から3つ抜粋して紹介したい。

 

「この世界の悲惨と偉大―この世界が決して真実を与えるのではなく、愛の対象となるものだけを与えること。不条理が支配し、愛がそこからぼくらを救い出す」

 

「世界から離れないこと。人生を光の中に置いていれば、やり損なうことはない。状況がいかなるものであれ、たとえ不幸で幻滅を感じていても、ぼくの一切の努力は触れ合いを取り戻すことにある」

 

「全身全霊をこめて関わること。その後で同じように力強く、諾と否とを共に受け入れること」

 

自分の聖書(バイブル)という言葉がある。特定の信仰を持たない人にとっては、困ったときに頼りになる本がそれである。私にとってそれは、カミュの手帖だ。

 

ネットで調べてみたところ、どうやら今も古本屋案件のようだ。そして値段も高い。でも、この希少性もまた良きかな、というところだ。多くの人のバイブルとなるには、それではいけないが。

 

私はこの本を哲学者の中島義道さんの本で知り、もう大分前だがネット経由で手に入れたのだった。カミュは異邦人のムルソーにちょっとシンクロしてしまう自分が居て、結末を考えると危ないなと思い、少し距離を置いていた。最近Xで流れてきた記事で彼の写真を見たら、パンクバンド、「ザ・クラッシュ」のジョー・ストラマーにそっくりでかっこよかった。

 

カミュの手帖は何しろ分厚いし、前後のつながりもないので、通読するのは厳しい本だ。私は気持ちが向いたときにページを繰り、心に引っかかった箇所に印をつけておく読み方をしている。

 

何だか心に入ってこないで字面を追っている中で、急に文に掴まれる感覚がある。前に読んだときは素通りしたのに、なぜか引っかかることもある。

 

そして、前に印をつけた箇所も、読むときの自分次第で染み込み方が変わる。「こういう心持ちでいこう」とか、「自分が思うことが言葉となっている」とか、感動は都度やってくる。

 

現実に向き合うとき、「具体的な手段」と共に必要なのは、「支えてくれる言葉」だと思う。

 

例え不条理が支配しようとも、世界と関わり、自然や人と触れ合いを持つことを求め続ける。そんなたくましい力が欲しい。それが愛なら、愛が欲しい。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2024-01-05 17:19:00

気楽に屋の再構築(何度も)

東浩紀さんの「訂正する力」を頼りに 気楽に屋を「再構築」していきます。続けるために、少しずつ変えていきます。

 

本に倣い、

 

「理念・論拠・実際」

 

の3つを置きます。3つにつながりがあるか、「目指していることや論拠が、実際と合致しているか」を振り返り、確認しながら進めます。

 

「実際」が一番「訂正」が多くなる項目です。それを受け、理念や論理も訂正していけたら、そしてそれがまた実際につながったら良いと考えています。理念はある程度一貫させつつ、しなやかにたくましく、現実に合わせていけたらと思います。

 

<理念>:大きな目標は「労りの普及」です。皆さんに、自分自身を労る時間を取って欲しいと考えます。それが、元気、美しさ、やさしさ、につながり、ひいては「よく生きる」につながると考え、そこに価値を置いています。

 

日々の目標はお客様の体をほぐし、心地よさを感じてもらうことです。それが良い休みとなると考えます。

 

<論拠>:ほぐすことの効用の根拠としては、心地よさや物理的刺激が血流を改善することです。学問としては医学、脳科学、理学療法学を頼ります。生物学や統計学も入ります。自律神経の作用、ホルモンの作用、血流改善効果。これらは元気、美しさ、やさしさ、につながる根拠と考えます。

 

一方で人文知にも頼みます。体へのほぐしの効果が実際の生活へ寄与していくかは、言葉でも表すものです。また、言葉のやり取りによって、双方の気づきや変化が生まれます。状態や変化をどう捉えるかは、数字だけではなく言葉の力にも頼ります。

 

<実際>:お客様からのフィードバック、社会的ニードを確認し、自分の理念や論拠にも沿いながら提供していきます。ほぐしと美姿勢を提供できる柱として置きます。介入によって、お客様の体と気持ちがより良く変わって行くことを目指します。

 

そして、この活動がビジネスとして成り立つことにチャレンジします。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)