気楽にブログ

2023-07-26 19:08:00

臨床の知

前回は故・宮沢章夫さんを真似して書いた。劇作家であり、私は舞台を見たことはないのだが、とにかく文章がおもしろい。私の好きな「シコふんじゃった」の竹中直人さんと、マブダチらしい。宮沢さんや町田康さんの文章のように、まじめなようなふざけているような、そんな文章を書けたら楽しいだろうなと思う。

 

宮沢さんは本をよく読まれていて、読書記録の中に、何と河合隼雄先生の著作もあった。中村雄二郎さんとの箱庭療法についての共著で、中村雄二郎さんはなぜか仲村家に「臨床の知とは何か」という難しい本があり、以前読んだことがある。実はその本で、パッションが受け身の意味を持つということを、私は知ったのだった。いつもの繰り返しになるが、人と人とのつながりには驚くばかりだ。波長が合うとか、そういうことなのだろうか。

 

宮沢さんの本で読んだ気がする、「昔からある言い回し」を見直してみたい。つまり例のあれだ、「鳩が豆鉄砲を食ったような顔」の話だ。「あいつ、鳩が豆鉄砲を食ったような顔しやがって」と、言ったことは、私の人生で1度もない。使い所がわからない。そもそも「鳩が豆鉄砲を食ったような顔」の想像が難しい。鳩はいつも鳩の顔ではないのか。あと、やっぱり思う。豆鉄砲って何だ?

 

だが、長い時間をかけても残っている言葉には、耐えうるだけの価値があるのだと推察する。「鳩が豆鉄砲を食ったような顔」も、使う人が多いから、そしてそれで意味が通じる人が多いから、今まで残ったのだろう。今日も日本のどこかで何回かは「鳩が豆鉄砲を食ったような顔してやがる」と茶化されている人がいるのだろう。

 

ところで、私の好きな表現は「猫の額ほどの庭」だ。犬やネズミではだめだ。猫の額でなくてはいけない。確かに狭い。確かに狭いから、そこに植えられる草木は、パンジーひと株でもはみ出す。猫の顔を見る。そして額を見る。うむ、狭い。ってこんな狭い庭あるかい!

 

猫で言うともう一つ「借りてきた猫のようだ」がある。「え、おまえんちの猫って借りてきたやつなの?」と、昔のふかわりょうが言いそうな感じだ。借りてきた、ということはあれだ、頼まれて預かっているわけではないのだ。あくまでもお願いして借りたのだろう。「この猫、ちょっと貸してくれ。明日友だちが来るから」どんなだ。

 

どんなだ、と言いつつ、借りてきた猫がおとなしいということを、我々は知っている。猫を借りたことなどないのに、借りてきた猫がどんなだかわかる、というのはどういうわけなのか。借りてきた猫はおとなしい。借りてきた猫の役目をしっかりとおこなう。そしてその額は、やっぱり狭い。

 

また、整体とまったく関係のないことを書いてしまった。タイトルを「臨床の知」として、知的な投稿をカムフラージュしておこう。ところでカムフラージュって何語?

 

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2023-07-25 18:00:00

えげつない音

今回も大谷翔平でいこう。検索上位を狙ってブログで一儲けだ。どうやって儲けるのか、わからんが。大谷選手の活躍の際に、現地からのコメントで「素晴らしい、信じられない」などをよく目にする。これらはまあ、元の英単語を私でも想像できる。だが、記事を読んでいて発見してしまったのだ。「えげつない」と訳しているものを。この言葉の元になった英単語は一体何だ?すごく気になる。

 

というか、そもそも「えげつない」とは何だろうか?いやいやだめだ、すぐに検索をしては。考える力をつけなくては。「えげつ・ない」ということはすぐに分かる。もったいない、しようがない、と同じ感じだ。とんでもない、が一番近いか。

しかし、「えげつ」とはなんだ。えげつない、を文脈から判断すると、普通ではない素晴らしい状態だと推察される。つまり、普段ならあるのだ「えげつ」が。私にもある。もちろんあなたにも、ある。

 

みんないつも「えげつ」を持っている。常人は常時装備だ。だが、天才たちはしばしばそれを放り投げる。型破りのパフォーマンスに「えげつ」は足枷でしかない。そして大谷は今日もボールを激しく打つのだ。「バゴガキン!」ものすごい音だ。空気をつんざく激しい音がするとき、「えげつ」は、ヒトかけらも残ってはいない。

 

宮沢章夫さん風に書いてみました。この方のエッセイは抱腹絶倒なので、私のブログが霞みます読まないで下さい。おすすめは「わからなくなってきました」です。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2023-07-22 12:07:00

彼こそヒーロー

「本厚木 整体」の検索で「気楽に屋」を上位表示をするプロジェクトを始めたが、一向に上がってこない。この前はグーグル様などと、様をつけてしまったが、腹が立つのでグーグル、と呼び捨てにしよう。と思ったが、嫌われたらビジネスが出来ないので、これからは「グーグル先生」と呼ぶことにした。先生、よろしくたのんます。引き続き、「本厚木 整体 〇〇」の〇〇は何がいいのか、考えてみた。日本で最もアツいワードはなんであろうか。うん、やはりここは「大谷翔平」だろう。世のお父さんたちは大谷翔平が大好きなので、整体を探してネット検索するときも、「本厚木 整体 大谷翔平」と、思わず打ち込んでしまうかもしれない。

 

というわけで。気楽に屋に、大谷翔平選手登場である。私としてはやはり、彼がどのように体を回復しているのか、非常に気になるところだ。ジョコビッチのようにリカバリーのための専門のフィジオ(理学療法士)をつけているのだろうか。「トリガーポイントをほぐしてもらっているので調子が良いです!」と、彼がインタビューで語ってくれたら嬉しいのだが、そういう情報を今のところ私は知らない。

 

もうひとつ気になるのが、大谷翔平を表す日米の言葉の違いだ。私は根が文系なので、どうしても言葉に注目してしまう。アメリカでは大谷選手のことをビーストとか、ユニコーンとか、エイリアンとか、自分たちとは違う生き物のような表し方をすることがある。これに対し、日本で多いのは、マンガの主人公、マンガを超えた。というものである。彼はあくまで「人間」なのだが、我々が想像できる上での人間を超えている。と捉えている。異質か同質か、などと言うのは言い過ぎかもしれないが、日本人にとって大谷翔平は化け物ではなく、やはり人間なのだと思う。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2023-07-19 18:52:00

ヤホーで調べてみました(ナイツ)

お客様になって頂ける可能性のある方たちが、「本厚木 整体」とグーグル様やヤフー様で検索して頂いたときに、「気楽に屋」が上位に来るにはどうすれば良いのだろうか。ここは道を歩いていて「お、整体できたんだ、今度行ってみよう」ということが、ほぼ期待できない場所にあるので、とにかくネットが頼りだ。近くにマンションも沢山あるのだが、チラシをポスティングして「チラシお断りぞ、いね」と言われるのがこわく、していない。同じく駅前でのチラシ配りも「こんなもの要らぬ、ふん」と唾棄されたら確実に心がくじけるので、していない。そんなことはされないと思うが。

 

というわけで、ネット検索で見つけてもらうのが大事なのだが、どうすれば良いのか分からない。とりあえず、みんな#をつけて#本厚木整体 とかやっているので、真似をしてさっきやってみた。だが、これの宣伝効果はどうやって知るのだろうか。あと、お知らせに毎回載せていたら、既存の読者の皆様には目障りな気がしてきた。「ここが本厚木整体って、もう知ってるわ」と、なりそうで、徒労に耐えられるか自信がない。

 

あとはブログを書いているので、キーワードが引っかかるかもしれないと思った。だが、私のブログを読み返してみると、整体のブログなのに《肩こり・腰痛》とかの、関連ワードがほぼない。最近の投稿でも、例えば「本厚木 整体 岡潔」とか、「本厚木 腰痛 コンステレーション」とか、「厚木 肩こり 竹取りおじさん」とかで検索をかける人は、まずいないと思われる。

 

というか「本厚木 整体 岡潔」と検索してもらっても、そもそも気楽に屋は出てこないのでは、と思ってググってみたら、なんと!

出てこなかった。

これではいけないと思い、色々試したら「本厚木 整体 スラムダンク」で、検索の5番目に気楽に屋がヒットした。

 

これだな。グーグル検索対策をもう分かってしまうなんて、さすがな私だ。要は旬のワードが大切なのだ。ジャニーズ、マイナンバーカード、鈴木誠也8号豪快弾、などをブログに盛り込めばいいんだ。なんだ、そうかそうか。「本厚木 整体 エアコン節電」こんな風に検索がされるのを狙うわけだな。

 

じゃあ早速。こんにちは!本厚木、もしくは厚木や厚木市にある整体院、整体サロン、リラクゼーションサロン、おすすめ人気のお得な気楽に屋です。肩こり、腰痛、ヘッドマッサージ、行います。小顔、骨盤矯正、カイロプラクティック、美容鍼、行いません。テレビで紹介されました、インフルエンサーもいらしてます、口コミ地域ナンバーワン、というのを夢見ています。

いやー、皆さん暑いですねー。明日の天気は晴れですね。オールスターは佐々木朗希が先発で、甲子園の神奈川予選もありますね。本厚木ミロードとヨークフーズは何が今日はお買い得かしら。ユニクロとスタバとドンキも賑わっているようですね。そうそう、今年は厚木の鮎まつりがありそうで、楽しみです。ではでは、また次回。「君たちはどう生きるか」の回でお会いしましょう。以上、BTSの名前を覚えている最中のサン仲村がお送りしました。

 

とか。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)

2023-07-18 11:53:00

すんだことはどうだって構わない 

岡潔を知り、初めて本を買ってみた。京大の数学者であり、森毅さんの本や、土井善晴さんも言及されていたので、気にはなっていた。それにしても、京大。河合隼雄先生も出身だし、良い先生が沢山関係している。最近だとコロナ禍で宮沢孝幸さんや、藤井聡さん、をネットで知り、新型コロナや日本社会に向き合うためのアドバイスを、お二人から得ている。全部鵜呑みも良くないとは思うが、大体において賛成できる。

 

岡潔の「春宵十話」は、数学で大切なのは「情緒」である。と、こうくる。もう、これだけで、おもしろい。私は数学者という人は、数式で表せること、論理的であることに重きを置き、人間の「よく分からなさ」がきらいなのかなと、考えている。しかし、実際は、森毅さんもそうだが、人間がやる学問であるから、まず人間が大切で、気持ちや教育のことに、とても関心が高いことが多い。

 

 私は情緒という言葉にあまり馴染みがないのだが、「気持ち」に近い意味だと考える。そして、とりわけ「風景」「景色」「経験」に影響を受けた気持ちのことだと捉えている。「異国情緒」という言葉くらいしか思いつかないが、そこには風景や空気感、文化が背景にあるように思う。自分がどんな風の中に身を置いてきたか、どんな地を歩いたかによって、自分が生み出せるものが変わる。彼らが創作、芸術に関心があるのも、数学が創作物の様相があるからかもしれない、と考えてみた。

 

 「学を楽しむ」「自然に従う」など、春宵十話に出てくる言葉は、今まで自分が読んできた本に合致していた。また一つ、指針となり拠り所となる本や人物に出あえて、嬉しい。あと、孫育てに悩んでいるのも、ちょっと微笑ましくて良かった。自然に育つのを見守りたいが、しつけも大事という、私と同じ悩みであった。

 

「試験がすんで郷里に帰ったが、不成績が気になってくよくよしていた。ところがある朝、庭を見ていると、白っぽくなった土の上に早春の日が当たって、春めいた気分があふれていた。これを見ているうちに、すんだことはどうだって構わない、と思い直し、ひどく嬉しくなったことを覚えている」岡潔『春宵十話』

 

周りの風景や、それに呼応した気持ちが、自分の生活を彩る。「春めいた気分があふれる」という言葉に、カミュのような詩的センスを感じる。

 

「桟橋に照りつける太陽、アラブ人の軽業師、それに陽光に打ち震える港。まるで僕がここで過ごす最後の冬のために、この国が贅をつくして華やいでいるかのようだ。今年の冬は特別だ。すべてが寒気と陽光に輝いている。青い寒気。」『カミュの手帖』

 

お2人のように季節の中で感じられれば、美や、詩や、数学を、もっと楽しめるかもしれない!そうだ、外に出よう。うう、今日はなんて日差しだ!内臓が溶けそうだ。だけども太陽よ、まずはこの私の気持ちを、そしてこの思いを、どうか焦がしておくれ!

 

なんて。

 

手当て整体 気楽に屋(KIRAKUNIYA)